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デイトナモビリティのはなし

英式バルブの空気圧測定方法とは?圧力損失と正確な測定のポイント

(株)デイトナ E-MOBILITYグループ、スタッフKです。
自転車のチューブには英式、米式、仏式と色々ありますが、その中でも英式について。

英式バルブの空気圧測定に関する疑問

今まであまり考えたことは無かったのですが、英式バルブの空気圧って正確に測れないんじゃないの?という質問があり、かなり気になっています。
入っている空気圧は測れないってことは分かるのですが、入れる時の圧力についてもバルブの部分で圧力損失があるのでは?との事。

圧力損失があったとしてもバルブ自体が小さなモノなので圧力測定にほとんど影響の無いレベルではないかと私は考えていますが、確信が無いのです。

どうしても気になるので測ってみる事にしました。

自作の簡易測定器で英式バルブの空気圧を計測

ということで、コンプレッサー用の圧力計と簡単な材料で計測器を作って実験してみました。

材料は端材のパイプと圧力計、これに使い終わったチューブから切り取ったエアバルブを付けて簡易測定器を作成。

こんな測定器が出来ました。

パイプに英式バルブと米式バルブを取り付け、どちらからでも空気が入れられるようにしてあります。

英式バルブと米式バルブの空気圧を比較

ここへ普通の空気入れで同じ圧力の空気を入れたとき、実際に入った空気圧を比較します。

英式の中でもスーパーバルブと呼ばれるバルブがありますのでこちらも調べてみます。

空気入れの圧力計が示す数値の比較結果は、

英式バルブ:実際の圧力は0.1Mpaほど低く表示される。
米式バルブ:実際の圧力が表示される。
英式(スーパーバルブ):実際の圧力が表示される。

英式バルブの圧力損失が0.4Mpaの時点で0.1Mpaありましたので空気圧が高くなった時どうなるのかも確認してみました。

空気入れ表示値:0.6Mpa

実際に入った圧力:0.5Mpa

この時も0.1Mpa低い圧力の表示でしたので、英式バルブの場合空気入れの表示より約0.1Mpa低く空気が入るという事が分かりました。

虫ゴムタイプの英式バルブの自転車に空気を入れる際は是非参考にしてみてください。

圧力を正確に知りたい場合はスーパーバルブのご利用がお薦めです。

DE03-2 静岡某所にて。

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