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【アーサーのポタリングレポート】第14回:GW新茶香る牧之原をポタリング

GWあなたは何をして過ごしましたか?
歴史的な円高&物価上昇ということもあって、家や近所でのんびり過ごすという方も多かったそうですが、私はポタリングしてきましたよ。
こんにちは“孤高のポタライダー”アーサーです。

コース概要
前回と同様に大井川鐵道の起点駅、新金谷駅からポタリング開始して、蓬莱橋、富士山静岡空港、金谷の石畳、KADODEとぐるっと周遊していきます。

走行距離:27.57km
獲得高度:279
所要時間:4.5時間(休憩含む)

蒸気を吐くSLが見られる新金谷駅

前回もポタリングで走った大井川鐵道の新金谷駅が今回の旅の起点。この駅は大井川鐵道の様々な観光列車のスタート地点でもあり、休日ともなると多くの旅行客で賑わいを見せています。大井川鐵道の魅力の一つが蒸気機関車が現役で走っていることで、発車前にホームで蒸気を吐いて止まっている蒸気機関車を見ることができます。

転車台にちょうどSLが止まっておりました。

木造二階建ての新金谷駅の駅舎は、昭和2年に完成した歴史ある建造物。昭和レトロな雰囲気のある駅舎です。

駅から少し走って、最初の踏切から駅の方角を覗いてみると、ホームに停車しているSLと駅舎が見えました。

新金谷駅から大井川方面にポタリング開始

大井川に出て、その名もズバリ“大井川橋”を渡ります。全長約1kmのこの橋にはサイクリング可能な歩道スペースがあって快適な橋です。
江戸時代には大井川には橋がなく、旅人は人に担いで川を渡っておりました。

写真奥の島田と手前側の金谷には、それぞれ宿場町が設けられており、東海道もちょうどこの辺り通っていることから、このあたりで渡しがおこなわれていたと思われます。
当時の人々には苦労でしかなかったであろう川をのんびりとアシスト自転車で渡っていきます。

橋を渡り終えて、そのまま河川敷に下りて、川の下流方面に走っていきます。
ここも良く整備されている道で、ランナーやサイクリストが多く走っていました。
今日は天気も良くて気持ちいいけど、道が走りやすいっていうのはそれだけで楽しくなります。

道にはでっかく“おおい川15km”と書かれてありました。大井川マラソンのコースにも利用されるようです。
このまま、この快適が続くなら、河口までの往復だけでも楽しめそう。

世界一長い木造歩道橋“蓬莱橋”

大井川の河川敷をのんびり快適に走っていると、木造の橋が見えてきます。

全長897.4メートルで『世界一長い木造歩道橋』としてギネスブックに認定されている“蓬莱橋”です。
橋の袂にはお土産屋やお茶などが楽しめる、お茶屋さんがあってちょうどそこで一休み。

本日のポタリングのお供は、“大井川もなか”と“静岡茶コーラ”。
大井川もなかは思ったよりも大きめで、今朝の朝ごはんが少なめだったこともあり、ずっしりとお腹にたまっていい感じ。
サイダーではなくてちゃんとコーラでした、でも決してアンコとの食べ合わせは良くない。
静岡茶コーラは緑茶がどうというよりも、緑色のドリンクってすごいなってことを目で楽しむものだと思う!

静岡県内をポタリングしているといろんなところでゆるキャンを見かけたりもするけど、ここもゆるキャンに登場する場所の一つ。
ゆるキャンタペストリーがあったので、聖地巡礼みたいなこともしてきました。

蓬莱橋は自転車も渡れる

さて次は、蓬莱橋を渡ります。蓬莱橋は賃取橋(ちんとりばし)で大人は100円。そして自転車も100円です。
明治になって仕事を失った武士たちが、牧之原台地に茶畑を開拓し、
彼らが共同で出資して作ったのが蓬莱橋の始まり。
当時から関係者以外からは通行料金を取っていたそうでその名残がそのまま現在にも繋がっているようです。

この日は祝日ということもあり、多くの観光客が橋を渡っていました。
自転車もOKなのですが、安全のために自転車を引いて渡りましょう。

欄干が膝丈くらいまでしかないですし、床板もところどころ痛んでいる箇所もあるので安全に気を配って!
(実はこの蓬莱橋、カタログ撮影でも使っているんだとか。)

あっちもこっちも茶畑の牧之原台地

大井川を対岸に渡りちょっときつめの坂を登り切ると茶畑が広がっています。
新芽が芽吹いていることから、先月の大淵笹場よりも柔らかい緑の茶畑が広がっている気がしませんか?

季節は新茶の摘みとりの最盛期ではありますが、このような広大な平らな茶畑はしっかりと機械化が進んでいるようで人気もまばらところどころで機械摘みがおこなわれている感じで普段通りといった感じではあります。

牧之原にあるもう一つあるもの

茶畑を走り抜けて先にあるもの、それは静岡県唯一の地方空港“富士山静岡空港”です。

便数がそれほど多くないということもあり、茶畑以上にのんびりとした牧歌的な雰囲気が漂っています。
展望台に向かっている途中で、エンジンの回転数を上げながら飛行機が滑走路に向けて動き出しておりました。

小走りで展望台に向かうものの、ほんの数秒ほど間に合わず、カメラに捉えられたのはすでに離陸した飛行機の後ろ姿でした。

静岡空港としてもサイクリング観光を推奨しているようで、空港を中心としたモデルコースの紹介をしておりました。
各種工具などの貸出などもしているようですよ。

そして再び茶畑を走り抜け金谷方面へ走ります。
ところどころ点在している製茶工場はどこもかしこもフル稼働しているようで、周辺までお茶の美味しい香りが漂っております。

道の名前が“金谷お茶の香通り”、ここに限らずそこらじゅうでお茶の香りが楽しめます。

ポタリングどころではない金谷の石畳

牧之原から金谷に下る道として予定していた旧東海道の“金谷の石畳”
江戸時代に周辺の村民が借り出されて作られた石畳を近年になって、これまたやはり、近辺の住民の有志によって復元されたものが現在の石畳になります。

石畳と聞いて、ツールドフランスなどのシャンゼリゼみたいな感じを想像していたのですが、これが全く違っていて想像以上に凸凹が大きい。
試しに自転車を引きながら少し下ってみたのですが、後輪がボンボンッと飛び跳ねる。
石畳の長さもそれなりあって通りぬけは厳しいと思い、この道は諦めて迂回することにしました。

お茶を知るフードパーク“KADODE OOIGAWA”

牧之原から金谷へ下り、下り坂の勢いそのままにやってきたのが“KADODE OOIGAWA”
島田や川根などの近隣の特産品を販売するマルシェから、地元のお茶や食材を堪能できるレストラン。
自分の好みのお茶を探せるお茶スタンドなどお茶や食を体感できるフードパークとして近年登場しました。
ちなみに“KADODE OOIGAWA”の開業に合わせて、大井川鐵道では実に35年ぶり門出駅が新設され、隣の合格駅とともに縁起物の駅として有名ですので、機会があればそちらも合わせて訪れてみてください。

時間はちょうどお昼時、混雑している“KADODE OOIGAWA”で最初にいただいたのがフルーツたっぷりのフルーツティー。
ベースのお茶を煎茶と和紅茶のどちらかを選択できるのですが、煎茶をチョイス。
すっきりとした煎茶のにフレッシュなフルーツゴロゴロ入っていて、飲みごたえ食べごたえ共にあってポタリングで乾いた喉を潤してくれます。

続いていただいたのが門出ソフト、どうですか見事なこの形状!
プロソフトクリーマーに監修されたという、プレミアム煎茶ソフト。
抹茶ではなくて煎茶というのがしっかりと静岡のお茶らしくていいですよね。
あと、煎茶ソフトには普通、濃いめ、特濃と濃さが3段階あって値段も濃くなっていくごとに微妙に高くなっていく。
ちゃんと良い煎茶使っていますよ的なプレミアム感を感じられます。
この日選んだソフトは普通でしたけど、次回はしっかりと特濃をいただきたいと思います。

新茶香る牧之原まとめ

今回はGW真っ只中の金谷~島田~牧之原とポタリングしてきました。
ポタリングしているだけなら、混雑もなくてのんびりと周遊できて楽しめました。
新茶の季節だけあって、小さな製茶工場もフル稼働しているようで、茶畑の周辺を走っていると、お茶の香りが漂ってきて一息つきたくなってしまい香りでも楽しめるポタリングでした。
KADODE OOIGAWAなどの人気の商業施設は流石に人手でごった返していましたが、そんな場所にもスイスイっと立ち寄れてしまうのでポタリングの魅力です。
新金谷駅、富士山静岡空港、KADODE OOIGAWAなどサイクリストのためのサービスなども充実していて、もっと深掘りしてみたくなるエリアでした。

今回の旅のお立ち寄りスポット

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