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わたしもポタリング始めました

【アーサーのポタリングレポート】第1回:梅雨の晴れ間の奥浜名湖ポタリング

みなさん、こんにちは!“孤高のポタライダー”アーサーです。

これから定期的にポタリングレポートを紹介していきます。

さて記念すべき最初のポタリングは奥浜名湖エリア。

奥浜名湖といっても湖畔を走るのではなく、梅雨の合間の6月に浜名湖から北側の山間部を紫陽花などの野花を巡るサイクリングを楽しんできました。

コース概要

静岡県西部の奥浜名湖エリアをめぐる約30kmの周遊コース。
奥浜名湖とは静岡県西部、うなぎで有名な浜名湖の北岸のエリアのことを指します。
コースは天竜浜名湖鉄道の気賀駅をスタートし、オレンジロードを北上して方広寺を目指す。
その後、新東名沿いに東に向かって走行し、浜松いなさICからR257を南下。
引佐の街中を走り、井伊谷宮などに立ち寄ったのちに気賀駅まで戻ってくる周遊コースです。
走行距離は長くはありませんが、比較的なだらかな坂道が連続してアシスト自転車の本領が発揮できます。
カフェなどの休憩スポットや史跡や寺社仏閣などのお立ち寄りポイントも豊富にあり、アレンジもしやすく何度でも楽しめるコースです。

走行距離:30km
獲得高度:500m
所要時間:4時間(休憩含む)

歴史の街にレトロな気賀駅

今回のスタートは、天竜浜名湖鉄道の気賀駅です。

天竜浜名湖鉄道は浜名湖の北岸を走り、静岡の遠州地方を経由するローカル鉄道で、地元では天浜線の愛称で親しまれています。レトロな雰囲気の駅舎や車両が魅力のひとつです。気賀駅は国の登録有形文化財に登録されている由緒ある駅です。 天浜線の駅舎には飲食店が併設されている駅も多く、駅舎グルメも人気です、ここ気賀駅には中華屋 貴長があり、旅のスタートさせる前から食欲をそそられます。

気賀は江戸時代には関所があったことでも知られる宿場町。駅のすぐ近くには当時を再現した関所の跡があったり、春先には姫様道中という絢爛豪華な姫様の道中行列を再現したお祭りがあったりと、気賀は歴史を感じさせる町です。

ポタリングならではの発見

最初の目的地は方広寺奥山半僧坊。 気賀駅からは井伊谷川沿いに走りいなさ方面を経て目指す比較的平坦なルートと、気賀駅から北側の細江公園をぐるっと回り込むように山道を登り、オレンジロードを走る起伏に富んだルートの2つがありますが今回は電動アシスト自転車の性能を頼りに後者を選択しました。

気賀駅をスタートしてすぐ、細い坂道を登った細江神社の裏手に「犬くぐり道」という小さな史跡を発見しました。

かつて気賀の関所があった時代、地元の人でも関所を通るためには手形が必要で非常に不便でした。

村人が役人に不便さを訴え出たところ、犬がここを通り抜けるのであれば仕方がない、ということで作られた抜け道だったそうです。


むしろをかけて当時を再現しています。

こういった小さなことを発見することもポタリングの醍醐味ですね

犬くぐり道を過ぎて、しばらく上り坂が続きます。 細江公園を回り込むように坂道を登りきると国民宿舎まで到着。

ここからはオレンジロードを走ります。 オレンジロードとは山中のみかん畑の間を走る広域農道、起伏があり、ワインディングロードが続きます。

ライダーにも人気のコースですが、長い下り坂では自転車でもかなりのスピードが出ます。 慌てず急がず、しっかりブレーキ握って、みかん畑の脇で休憩でも入れながらのんびり楽しみましょう。


三ヶ日みかん畑、6月のこの時期はまだ小さな緑の実がなってます。

方広寺散策で紫陽花に出会う

オレンジロード〜川沿いの田園風景を走行して方広寺奥山半僧坊に到着しました。

ここまででおよそ10km、全工程の1/3です。

方広寺は坐禅や写経や宿坊体験ができるお寺です。 今は6月、紫陽花が見頃の時期なので自転車を停めてゆっくりと散策してみることにしました。


奥山公園などの紫陽花が見頃でした

山間部エリアに点在するカフェやお店

方広寺の紫陽花を後にして走り出すとそろそろお昼時でした。 コンビニも信号も無いような山間部ですが、カフェやランチを提供するお店が点在しています。 方広寺を過ぎて新東名沿いに東に走るエリアにも魅力的なお店がありました。 古民家を改装した“Ora”は、夏場のサイクリストにはたまらない、ふわふわのかき氷が食べられます。 1日1組限定の“みんなのそらいえ”は1年以上先まで予約で埋まる人気店。 残念ながら、当日は休業日などでお店に入れず、またの機会に訪れることを願って後にしました。

新東名沿いに走り続け、浜松いなさICの入り口でR257を右折します。 坂を下ってカーブを曲がると、目に飛び込んでくる「二五七」の文字。 お店の前を走るR257と素材としての地粉をかけているそうで、“じごな”と読むそうです。 元々は美味しいうどん屋だったはずなのですが。。。 だったはずというのは、随分と前に訪れた時に、私がお店で食べたのは、地のものを使ったきのこうどん。

うどんは非常にコシがあって食べ応えがありました。

麺つゆはきのこがたっぷり入った濃いめのきのこ汁。 素朴さの中に素材の旨みを感じられる美味しいうどんでした。

しかし、今回お店のメニューに並んでいたのは蕎麦だったのです。

聞けば、蕎麦打ちも始めたのだが、アレルギーなどのことを考えるとどちらかしか提供できない。 今では曜日によってそばとうどんを分けて提供しているそうで、この日は蕎麦の日だったそうです。

蕎麦は手打ちの十割蕎麦をきのこたっぷりのつけ汁でいただきました。

相変わらず、地のものを使ったきのこ汁や天ぷらなどは美味しく。蕎麦の風味を味わいつつ、食後にそば湯も楽しめました。

このお店は外のテラス席で食べるのもいいのですが、ひんやりとエアコンの効いた店内には、うどん屋にはにつかわないジャズが流れています。 よく見ると真空管アンプでジャズを流しており店主のこだわりの一つを垣間見ることができます。

伊平湧水汲場で水分補給

二五七から走ること数分、伊平湧水汲場では山肌から湧き出る湧水を汲むことができます。 飲用は自己責任ですが、先に水筒に入れていた我が家の水道水よりも明らかに美味しい水です。

ここ伊平湧水汲場は週末には順番待ちもできるほどの人気の湧き水でもあります。

そして、すぐ近くの井伊谷川の両岸には美しい紫陽花が咲いていました。 紫陽花が咲く堤は舗装されていないので、自転車では走りにくいのですが、数百メートルにわたって紫陽花が咲いており、一度自転車を降りて散策してみるのもいいと思います。

伊平湧水汲場から走ること数分、山間部は終わり引佐の市街地に入っていきます。 R257から少し道を外れて裏通りに入るとこの辺りは井伊谷城跡をはじめとして大小様々な史跡が点在しています。 今回は裏道をのんびり走りつつ井伊谷宮にやってきました。 井伊谷宮は井伊家の菩提寺である龍潭寺のすぐ裏手にあるお宮です。 木々に覆われた参道が涼しかったり、手水が気持ち良かったりでポタリングの途中でのんびりと休憩するのに良いスポットです。

今の時期は、紫陽花の花手水をしていたりで、ここでも紫陽花に出会うことができました。

旅の終わりのお土産に

井伊谷宮から気賀まではもう後少し。 ゴールに到着する前に姫街道沿いにある名店、外山本店さんでみそまんを購入しました。 みそまんといっても色や見た目が味噌に似ているのでみそまんと呼ばれているそうで、味噌ではなく黒糖を使用したお饅頭です。 黒糖ベースのしっとりとした皮で、こし餡がぎっしりとつまったお饅頭。

お値段も1個100円程度でお土産にもおやつにもちょうどいい。

奥浜名湖のエリアではこの「みそまん」を掲げる和菓子屋さんが点在しているので、みそまんの食べ比べポタリングなんてことも楽しめますよ。

外山本店さんから気賀駅まで姫街道を走って今回のポタリングは終了となりました。

まとめ
走行距離は30kmほどと比較的短めのコースです。
ただし、立ち寄りポイントが比較的多く、少し走っては止まることも多くのんびりとランチ休憩もしながら半日かけて走る行程となりました。
山間部を走るので道は平坦ではないのですが、それほど急な斜度の坂道もなく、なだらかな上り坂が長く続くようなシーンは電動アシスト自転車が一番活躍しやすいシチュエーションだったりします。
休憩できるポイントも豊富で、初めての方や体力に自信のない方でも走りやすいコースではないでしょうか。
今回は6月ということでいろんな場所で紫陽花が見られました。季節を変えて何度でも楽しめるのも魅力的です。

今回の旅のお立ち寄りスポット

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