今年の桜の開花は随分と遅いですよね。入学式のタイミングで桜が満開でしたが、天気がなかなか安定しない。
でもそんな中で晴れた日を狙ってお花見ポタリングしてきました。
こんにちは“孤高のポタライダー”アーサーです。
コース概要
『箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川』で有名な大井川の渡しよりも上流に位置する”家山”と呼ばれる地域を中心にポタリングしてきました。この辺りには、家山の桜トンネルや牛代の水目桜といった桜の名所があったり、SLが走る観光鉄道として有名な大井川鐵道が走っていたりと見所の多いエリアでもあります。走行距離:24.37km
獲得高度:375m
所要時間:3.0時間(休憩含む)
SLの見える丘公園から望む
「SLの見える丘公園」その名前のとおり、川沿いの小高い場所にあり、対岸を走る大井川鐵道のSLを望むことができます。
ただし、この辺りの大井川の川幅はかなり広いので、機関車を遙か遠方に臨むことになります。
大井川鐵道に関しては、撮影スポットが他にもたくさんあって撮り鉄の方々も多く訪れる人気の鉄道です。
普通に50mmで撮影するとこんな感じ。確かにSLは見えるだろうけど遠くの方ですね。単線の線路がお茶畑の中を通って、右の大井川に架かる赤い鉄橋へとつながっているのが確認できます。茶畑の中からとか、橋梁の下からとかいい写真が撮れそうです。
SLの見える丘公園から少し進むと、河川敷へ続く道も少し整備されていたりするので、川面のレベルまで降りてきて撮影などもできます。
人気もなくただ広い河川敷を独り占めでのんびりポタリングできますし、遠景の中に自転車ポツンといった写真が撮りたい放題です。
家山駅から桜のトンネルへ
大井川を橋を渡って反対岸に行くと家山駅があります。
ちょうど少し前に機関車が到着したようで、駅のホームには客車が止まっておりました。
大井川鐵道にはSL(蒸気機関車)が走ると先ほど述べましたが、引かれる客車も相当に年季の入ったものでして、旧国鉄時代の昭和初期に製造された客車などがいまだに現役として利用されております。
この家山駅から桜のトンネルまでは歩いても10分もかからないと言った距離なので、大井川鐵道を利用してお花見に来られる方も数多くいます。
家山の桜トンネルまでやって来ました。道路脇と中央分離帯の両側に数十メートルにわたって桜が植えられています。
車で車道を走行すると、両脇の桜が覆い被さるようでトンネルのようになります。
先日の大雨の被害で、この先の金谷方面で車両通行止めになっていたこともあって、この日は車の通行もほとんどなくて、写真の撮影には良かったのですが、桜の方は緑の葉が少し出ていたりしたので、見頃としては少し過ぎてしまった感じでした。
他のお客さんがみんな鉄道の方にカメラを向けて待機していたので、そろそろ機関車が来るのかな?
と準備をしていたら、SLがやって来た!
やってきたSLに設定も間に合わずにとりあえずシャッターだけ切った写真。ピンが合ってないですけど、こんな感じですぐ近くで写真撮影ができるポイントが数多くあるのが大井川鐵道の魅力です。
桜トンネルから少しだけ移動した家山川の川沿いも綺麗に桜並木が続いていい感じ、よく見ると山の上の方にも白っぽく桜が点在しているのがわかります。
こちらの桜の見頃はまだこれからかな。桜トンネルよりも河川敷の桜並木の方が、落ち着いて写真が撮れるのでおすすめです。
野守の池には枝垂れ桜
河川敷から少し走ったところに野守の池があります。
ヘラブナ釣りの名所ということでこんな日も釣りをしているお客さんがちらほら見られました。
こじんまりとした池ですが、ところどころに濃いめのピンク色の枝垂れ桜などが見頃でのんびりと休憩もできて良い場所でした。
深いグリーンの湖面を背景に自転車のネイビーカラーが綺麗に浮き上がっていい感じに。
山道を走ってたどり着いた牛代の水目桜
野守の池から、さらに山奥の方面に走ること20分ほどで”牛代の水目桜”に到着しました。(うしんしろって読みます)
茶畑の中にそびえる見事な一本桜。こちらはちょうど見頃の時期でした。
樹齢300年はこえるエドヒガンという種類の桜だそうです。
大きさも枝ぶりも花の咲き方も見事の一言。
桜の下まで行けたり、道路向こうの高台から見下ろせたりと、いろいろな角度から堪能できるのもこの桜のいいところです。
(牛代の水目桜とその周辺は個人の敷地内にあるものなので、節度を保ちながら見学をしましょう。)
大井川沿いをゆるっと走る。
家山まで戻ってきたら、大井川沿いにゆるっとポタリングを続けます。
大井川の西側を北上して、抜里、地名といった地域を抜けていくと、お茶畑が広がっていたり、大井川が大きく蛇行していたり、向こう側に大井川鐵道が見えたりといった景色が続きます。
ただ、選んだ道が時間帯によって工事のため通行止め(もちろん通れても工事中のため一部路面状況が悪い)であったり、大井川鐵道に関しては数年前から土砂崩れによる線路の破損によって地名の手前で折り返し運転しているなどで、日頃から道路状況が良くないエリアなので、柔軟にコースを変更するなど予定通りに進まないことも充分に念頭に入れながら楽しみましょう。
地名で大井川を東側に渡って今度は南下していくと、川根温泉 ふれあいの泉までやって来ました。
ひとまず、ここが今回のゴール地点。
温泉に入れるのはもちろんのことですが、無料で入れる足湯などもあって、ここまでの疲れを癒してくれます。
道の駅としては売店は小さめですが、地物の商品を購入することもできます。
本日のお腹の友はこちら、冷蔵で販売されていた豆乳ドーナッツ。と、地元のおばあちゃんたちが作っているというお饅頭。
河川敷前に設置されているベンチに座りながらのんびりとお腹を満たすことにしました。
目の前にある、赤い色の鉄橋は、スタート地点のSLの見える丘公園から見えていた鉄橋ですね。
ウマウマとお饅頭を頬張っていると、すぐ脇に高校生らしき男の子がいてカメラを取り出している。
あっ機関車が来るのかなぁと思って時刻表を確認すると、数分後にすぐ近くの駅に到着する様子。
よし次こそはということで、カメラ設定して待つこと数分。ちょいといい感じに撮れました。
家山の桜トンネルをと大井川をポタリングまとめ
大井川鐵道は人気の観光路線。トーマスのSLが走ったりと見どころが多く乗車していると線路脇に撮り鉄が多くいるのを見かけます。
見どころが多いけれども、決して駐車場などが整備されているわけではないので、ポタリングしながら走るというのはこの辺りを魅力を堪能できる良い手段だと思いますよ。
今回は桜をメインにしてみたけれども、単純に大井川鐵道に沿って巡るだけでも楽しめるはずです。