先日、諏訪湖のサイクリングロードが全線開通したとニュースで知り、早速訪れてきました。こんにちは、“孤高のポタリダー”アーサーです。
コース概要
諏訪湖の北西に位置する岡谷湖畔公園から時計回りに、先日全線開通したばかりのサイクリングロードを走ります。諏訪湖は静岡県民にとって天竜川の源流として知られ、御神渡りなどの神事でも有名です。また、諏訪大社にも立ち寄ります。諏訪大社は4つの神社から成る大社で、今回はその4箇所を巡拝しました。
走行距離:29.21km
獲得高度:151m
所要時間:4.0時間(休憩含む)
諏訪湖湖畔でヒツジのフレンチランチ
朝に静岡を出発し、諏訪湖に昼過ぎに到着しました。岡谷市にあるフランス惣菜店“Merinos”でテイクアウトしたランチを岡谷湖畔公園で楽しみました。こじんまりとした店内を入るとショーケースに並べられた美味しそうな惣菜がひときわ目を惹きます。カウンター席では地元在住であろう外国人の方がワインを楽しみながら食事をしていました。
入り口の看板脇に飾られたいた、トリコロールの羊の絵。そっかメリノウールのメリノなのかと合点。
お店の一番のおすすめのほうれん草とベーコンのキッシュ、クスクスサラダ、そしてデザートにパンナコッタ購入して公園で湖を眺めながらいただきました。特にデザートにとチョイスしたパンナコッタは口溶けが良く甘さとオレンジピールの爽やかな風味が調和しており、素晴らしい味でした。
昼時の岡谷湖畔公園はのんびりとしていて、車を停めてお昼ご飯を食べたり、昼寝をしている会社員がちらほらと見られました。お昼も食べたことだし、昼寝をしたくなる気持ちを抑えて、本日のポタリングを開始しました。
諏訪湖のサイクリングロード
今回、諏訪湖まで遠征してきたのは、なんといっても先日開通したばかりのサイクリングロード。
諏訪湖のサイクリングロードは全長16kmで、自転車専用の快適なコースです。歩行者とも分離され、安全に走行できます。路面には自転車のマーキングが施されています。
歩行者とも分離されたサイクリングロード、路面には自転車のマーキングが施されておりました。
4つある諏訪大社の一つ“諏訪大社 下社 春宮”
快適なサイクリングロードを後にして訪れたのが“諏訪大社 下社 春宮”です。
諏訪大社は上社と下社が別にあり、さらに上社が本宮と前宮、下社が春宮と秋宮に分かれて全部で4箇所の境内地が諏訪湖周辺に存在しております。
最初に訪れた“諏訪大社 下社 春宮”は境内の抜け感が良くて明るい感じのする神社でした。
参道脇には奉納された諏訪の銘酒が並んでいました。
春宮から秋宮への移動途中の見晴台から諏訪湖を望む。神社は少し小高い場所にある感じですが、古来の諏訪湖はもっと水位が高く神社の近くまで湖畔があったとも言われています。
御神木の主張が強い“諏訪大社 下社 秋宮”
春宮から1kmほど小道を迷いながらたどり着いたのが“諏訪大社 下社 秋宮”
春秋とあるように、それぞれの季節に御舟祭・遷座祭という神事を経て神様が両社の間を移動するそうです。
こちらの秋宮は参道の中央にドーンとそびえたつネイリの杉という御神木がすごく特徴的な神社でした。
大きなしめ縄と諏訪大社「梶の葉」の神紋。(神社なので家紋ではなくて神紋というそうです。)
春宮・秋宮と訪れたのちに再びサイクリングロードへ。桜の木々が並んでいたりすると、ついつい花見の季節を想像してしまいます。
足湯スポットがいくつか点在していたり、間欠泉の吹き出しがあったりして、あまりイメージがないですが諏訪湖周辺は実は温泉スポットだということを知りました。
御神渡りで有名な初島もありました。
諏訪湖を半周したあたりで、再びサイクリングロードを離れて上社方面へ走ります。
田園風景の向こうに八ヶ岳が見えます。これからの暑い季節に八ヶ岳周辺のポタリングなんかも良さそうだなぁ。
ご神水が流れる“諏訪大社 上社 前宮”
次に訪れたのが“諏訪大社 上社 前宮”です。
こちらは造られた境内というよりも、自然のままに現存する社といった感じです。一番原始的な風合いを残した神社でした。
拝殿と周囲の小さな雑木林を取り囲むように御柱が立てられているのが印象的な神社でした。
ひときわ目立つ御柱“諏訪大社 上社 本宮”
最後に訪れた諏訪大社が“諏訪大社 上社 本宮”で、本宮は4つの大社の中でも多くの建造物が建ち並ぶ大きな神社でした。
大きな御柱が目を惹きます。諏訪湖周辺の神社は諏訪大社に倣って神社の四隅に御柱を設けている神社が数多くあるそうなのですが、本宮の御柱は配置的にも大きさ的にもひときわ目を引くものがあります。
こちらも梶の葉の神紋がありますが、上社と下社では根の数が違うそうなので、注意深く確認してみてください。
そして道は三度サイクリングロードへ。
立派な釜口水門
順光で遠くの山々まで綺麗に映りました、丁度サドルの左側にある、丸いコンビナートのあたりがスタート地点、ゴールまでもう少しではあるのですが、ほんの少しだけ風が吹いていて、丁度この時は向かい風。湖畔はひらけているぶん、風邪の影響を受けやすいです。ぐるっと1周あるから向かい風も必ずある。
ゴールは近いのに思うように進まない、のんびり気を紛らわしながらポタリングの最後にたどり着いたのが釜口水門。諏訪湖から天竜川が流れ出る地点に位置する水門。
そう、水門から勢いよく流れ出ているこの場所が天竜川の起点なのです。
長野から静岡までその総長213km、時間が許すのであれば天竜川に沿ってのんびりとポタリングしてみたいものです。
諏訪湖サイクリングロードと諏訪大社をポタリングまとめ
サイクリングロードは全長16km。走っていると現在位置を示したこんな看板を見かけます。
諏訪湖のサイクリングロードと諏訪大社巡りは、自然と歴史を楽しむ絶好の機会です。諏訪湖の周りは公園が数多く整備されており、無料の駐車場も至る所にありますので気軽に訪れることができます。
諏訪大社以外にも、神社で見かけた諏訪の銘酒の酒造も点在していたり(飲酒運転になるので飲めませんけど)足湯に浸かりながらのんびりしたりと他にも色々と魅力的なスポットがあります。
おまけの高ボッチ高原
今日の開始は遅かったこともありポタリングの後に、すぐ近くの銭湯で汗を流して一息つくとすでに夕方過ぎ。自転車を車に積んで近くの高ボッチ高原まで少し足を伸ばしてみました。
ところがここで問題発生!高ボッチ高原に至る道は松本側と塩尻側と2つあるようなのですが、Googleの示す松本側から登ったところ途中まで山道を登ったところで工事のため通行止め。数年前に崖崩れで通行止めになっていたのは調べていて、今年になって松本側の通行ができていたところまでは調べていたのですが、よくよく調べてみると5月に松本側が再度通行止となり、塩尻側が通行可となっていたそうです。
来た道を引き返し、塩尻側から再度トライ。高ボッチ高原は秋冬には雲海も見れたり、富士山まで望める有名なビュースポット、ゆるキャンでも主人公のりんちゃん原付で訪れていました。でも決して穏やかではない山道、決して免許取り立ての原付で訪れるのはお勧めできないような場所です。
なんとかたどり着いた高ボッチ高原はすでにとっくに夕日も沈み該当もなく真っ暗闇の世界でした。人気の場所と聞いていたのに、数台の車しか止まっておらず、それが恐怖を駆り立てます。真暗闇の中、懐中電灯で足元を照らしながら、なんとか展望台までやってきて諏訪湖の夜景を一望することができました。
富士山が見えたり、雲海が見えたりするそうです。街の明かりの中心の暗い部分が諏訪湖。今日走ってきた街が一望できます。