【アーサーのポタリングレポート】第19回：2025初ポタ、静岡の最南端御前崎へ！

年が明けて、1月後半から2月にかけて寒い日々が続き、ようやく寒さもひと段落といった感じの3月。桃の節句を終えた暖かな日にポタリングしてまいりました。今年最初のポタリングレポートは、静岡の最南端、駿河湾の西側にある御前崎に行ってまいりました。

ようやくポタリングシーズンが開幕、“孤高のポタライダー”アーサーです。

コース概要
御前崎市にある桜ヶ池公園をスタートして、東に走り駿河湾に至ります。駿河湾沿いに南下して、御前崎へ、その後は遠州灘沿いに西に走り、桜ヶ池に戻ってくる28kmほどのゆったりとライドを楽しむポタリング。

走行距離：28.26km
獲得高度：244m
所要時間：4.0時間（休憩含む）

お花見が楽しめる桜ヶ池公園

春にはお花見、桜ヶ池公園 小高い山の上にある割には、大きめの池の桜ヶ池、平安時代の名僧 皇円阿闍梨（こうえん　あじゃり）が入水して龍になったなど不思議な逸話が残っている、由緒ある御池です。

桜というその名の通り、春の頃には桜が咲いてお花見が楽しめるスポットとしても知られている場所ですが、この日はまだ3月初旬。桜の花は咲いておりませんが、梅の花がそこかしこに咲き乱れて、お迎えしてくれました。

神社に奉納されている酒樽には開運の文字、掛川市の造り酒屋、土井酒造のお酒ですね。藤枝や島田にも地酒はありますが、地理的には掛川に連なってくるエリアなのでしょうかね？いずれにせよ、静岡を代表する美味しい地酒であります。

桜ヶ池公園をぐるりと回り込むように走ってから、山中を東へ向けて走っていきます。途中、採石工場の砂埃の中を抜けたりしながら、駿河湾を目指して走ります。途中、風力発電の風車のすぐ根本を走り抜けたり。山中を走りながら、パッと視界に海が見えると、テンションが上がりませんか？思わず、「海！」と声が出ます。

駿河湾の海の幸が楽しめる、御前崎漁港

駿河湾沿いに走って、やってきたのが御前崎漁港近くの海鮮なぶら市場。

漁港で上がったばかりの魚が並んでいます。この時はまだ時間が早かったのでとりあえず下見のみ、少し休憩をして再びポタリングへ。

御前崎をグルリと回る

駿河湾から遠州灘へ 御前崎は駿河湾の西端に突き出た半島。半島沿いにぐるりと自転車で走っていきます。まさに、その先端部で駿河湾と遠州灘を両方の眺望が望める好立地にあったのが、御前崎グランドホテル。年越しで泊まって大浴場から初日の出なんて最高だろうな。昭和レトロな雰囲気が漂い、人気が出そうな気もするが、人影も少なく寂しい印象。廃業かなと調べてみると、そういった情報もなくHPもあってWEB予約へも飛べる。でも客室は全て予約できない状態。中華系の企業に買収されたと記事もあったので、中国人団体客を受け入れる時だけ稼働するのかな？と疑問が尽きないホテルです。

最南端と御前崎灯台 程なく、静岡県最南端の碑がある公園にたどり着きました。

ここで一度自転車を降りて、丘の上の御前崎灯台まで散策。階段上の小道を抜けていくと、真っ白な灯台が目に飛び込んできます。

途中、ダイナミックな遠州灘のパノラマも見ることができます。さっきまでの駿河湾に比べると外海の遠州灘は荒々しい感じがありますね。

帰りは、先ほど見た遠州灘沿いをしばらくポタリング。この日は風も穏やかで、向かい風に吹かれることもなく、快適なポタリングでした。

みつばち牧場

ハチミツ牧場 桜ヶ池近くまで戻ってきて、そろそろ小腹も減ってきた私の目に飛び込んできたのが、大判焼きの幟。個人的ではありますが、餡子の和菓子が、適度に腹持ちもサイズ感も良く、ポタリングに最高の相棒だと思っております。いただいたハチミツ入り大判焼きは、生地がもっちりとしていて餡子の甘みも丁度よく美味しく頂きました。

吸い込まれるように自転車を停めて、お店の方に声をかけてみます。ふむふむ、どうやらハチミツ入りの大判焼きが看板メニューのようです。一つ購入して食べながら、店主と話し込んでいると、隣で養蜂場を営んでおり、本業はハチミツ屋とのことです。養蜂家というのは面白いもので、花を求めて、季節労働者のように全国を巡るそうです。ですので、地元のハチミツはもちろん取り扱うのですが、長野や北海道など、全国を巡って、アカシアや、レンゲ、ソバなどの花のハチミツを採集するのだそうです。

昔ながらの方法で採取されるハチミツ ここみつばち牧場のハチミツは、混ぜ物もいっさいなしの濃厚なハチミツ、昔ながらのハチミツが味わえます。スーパーで販売しているようなハチミツではなく、純度の高さがうかがえる、自然な味わいでした。

実は桜ヶ池公園に戻った後に、自転車を置いて、もう一度なぶら市場に訪れて、遅めの昼ごはんを堪能しました。地元のカツオ釣り漁船の直営の店舗で、客席の目の前でカツオの藁焼きを見ることができます。香ばしい香りを纏った、カツオのたたきはとても美味しく、隣の市場で同じ店舗のカツオを購入して家族への手土産としました。

御前崎ポタリングのまとめ

桜ヶ池公園は、その名の通り、桜の名所桜の開花の時期に是非、御前崎の海産物を合わせてお楽しみください。桜ヶ池公園～御前崎の道中は比較的淡々とした山間部や田畑の中を走るポタリングになります。ただ、信号や車の往来も多くはないのでのんびりゆったりと自分のペースで走ることができて快適なライドが楽しめます。海沿いに出れば言わずもがな、潮風の香りと雄大な景色を横目に走ることができます。御前崎は海産物を出す料理屋や小さなカフェが多く点在していますので、寄り道しながら、適度な運動と充分なご馳走が楽しめます。